菅政権下の政治の劣化を活写したドキュメンタリー 〜 映画「パンケーキを毒見する」

nankado
Aug 1, 2021

ユーロスペース「パンケーキを毒見する」内山雄人 監督、2021年封切り作品。

菅政権下の政治の劣化をインタビューや国会映像、アニメなどで活写したドキュメンタリー。予想以上に面白く見所も多かった。お勧め。

菅政権批判という以上に、菅首相の出自や政治的経歴が興味深い。この映画観なければまず調べようと思わない案件だが… また石破 氏など自民内部の反主流派のインタビューがかなりポイントに置かれている。

赤旗編集部内のショットも見応えある。桜を見る会のスクープをどう取材したのか(開示請求やブログ情報などの集積)が垣間見れる。それにしても総裁選の直前に官房機密費がドンと減っている実際の文書…

最後の方で若い人の政治関心を高めようとするグループ(学生団体ivote)出てくるが、見事に都内有名私立大生ばかりで昔の学生運動的な空気がない だからこそ見えてくるものもあるのだろうけど

上西氏の国会パブリックビューイング、辻田氏の大本営発表との比較などもエッセンスが観れる

マスコミへの牽制についてもけっこうドキュメントされているが、そういった脅し以外にもカネや人事権などいろんな形で支配しているようだなあ
映画中で小池晃 氏も言っていたが、膨大な使途非公開の官房機密費の使われ方が「闇」なのだと思う

終盤のシーン、石破茂 自民党議員の発言、いまの自民党は昔の自民党とは別物になってしまったという内容 うっすら目に涙がみえたようなのは気のせいだろうか しかし石破議員ですらノスタルジーに浸るしかない状況だとしたら、自民党内の状況はある面で壊滅的なのだろう

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nankado

Interested in old Japanese movies, from Tokyo, JAPAN.